仕事はいつもどおりの忙しさ。雨の中、デスクワークに埼玉八潮に飯田橋に墨田、柴又と。先週までの多忙に比べればラクチン。

で、午後8時半に帰宅。せっかく早く帰れたので、風呂とトイレをおもいっきし掃除。終わってゆっくりDVDでも見ようかと腰をおろしたところ、雨音にまぎれて複数の猫、しかも子猫の鳴き声が窓のすぐそばから聞こえる。しばらくしても、止まない。

俺のアパートは通りから奥まったトコロにあり、隣の、通りに面した家には誰も住んでいない。通りの裏、つまり俺の部屋に面した部分はささやかな縁側のつくりになっている。鳴き声はそのあたりから聞こえる。いっこうに止まない。
野良か飼い猫か、縁の下に子猫を産み落としたのだろう。そう思ったが、やっぱり気になる。懐中電灯を手に部屋を出た。
出なけりゃ良かった。

縁側の下を照らすも、板で塞がれている。それに、
鳴き声は縁の下ではなく、もっと上から、っつーか縁側の上に置かれた目の前の段ボール箱の中から聞こえてくる。
見なけりゃ良かった。

中には、カーテンやぼろぼろのタオルに包まれて、まだ目も開いてない産まれたての子猫が五、六匹。

見ちまった以上は、かかわりを持ったってコトなのだから、しょうがない。
別の場所に移すのは、移した場所に迷惑がかかる。それはできない。
当然、飼えるわけもない。


結果、区の夜間窓口に連絡し、朝に教えてもらった場所に電話して、13日の昼には保健所に連れて行かれたはずだ。

鳴き声は、聞いてられないからいつものスナックに飲みにいった。酔ってから、帰って寝た。
冷たい雨の夜だ。段ボールを毛布でくるんでやるくらいのコトはしたが、それも自分に対しての言い訳と言うか、免罪符を買うようなもンだろうか。
こうするコトしかできないにも関わらず、そしてそれが結局は正しいコトだとわかっているにも関わらず、やっぱり、とどのつまりは、面白くない。

生存のために闘うコトも許されずに死ぬものたちへの哀れみと、俺に手間(あちこちに電話してさぁ)と苦痛(誰だって死刑執行のサインなンてしたくないだろ?)を与えた誰かさんへのすこぶるつきの怒りで、どうしようもなく面白くない一夜だ。

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