10/13、作家・翻訳家の矢野徹さんがお亡くなりになりました。

作品としては『カムイの剣』『ウィザードリィ日記』、訳されたものでは『デューン』シリーズ、『宇宙の戦士』他、ハヤカワで育った僕にとっては思い出深い方でした。

特に文庫の『宇宙の戦士』訳者あとがきは、今読んでも心震えるものがあります。SF界でイデオロギー論争華やかなりし頃に発表された氏の文章に対し、右翼よ好戦的よとあげられた抗議への反駁は、特定のイデオロギーに流されるよりもまずは屹立した個人であれと謳っているように僕には思えました。今でも、その思いに変わりはありません。ある一時代を必死に生きたことを誇る者を、後世の思想や常識で裁き、糾弾することの何とあさはかなことか。「下士官で戦争を体験した者ほど、戦争を憎まずにいられないのに」…記憶で書きますが、氏はこう書いてました。興味を持たれた方は是非ご一読ください。

心の底から、ご冥福をお祈りいたします。


仕事は相変わらず多忙な一日。社長は出張から夜に帰還。

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