ひたぶるに休息。『ミステリー・ウォーク』読了。

終日デロ〜ンと伸び切ったパンツのゴム状態。
考えてみりゃあ久々の休日だもの。もう歳かぁ？

夕方、東陽町在住の友人TMが来訪。
ビールを飲みつつ、ディープなダメ話。
BGMは映画"Phantom of Paradice"より。
"Hell of it"が良い。

■恐れることは何もない。

読書。先月の名古屋行の際に買った、
創元推理文庫版のロバート・R・マキャモン
『ミステリー・ウォーク』下巻読了。
福武のハードカバー版は無くして久しく、
じっくりと読んだ。良い。

1950〜60年代のアメリカを舞台とした、霊視能力を
持つ血統に生まれた少年の成長物語なのですが、

マキャモンの作品は、常に致命的な対立と悲劇、
世界の残酷さを思い知らされる描写に満ちている。
しかし、常に希望を謳い、前を見据えて歩みを進める
人間の力強さ、何かの為に戦う意志を讃える描写に
満ちている。だから、読了感はすこぶる心地良い。

冒頭の台詞はラストの一文です。血みどろの
クライマックスの果て、世界に歩みを進めようとする
主人公ビリーの、高らかなる宣言。
折れぬ意志のある限り、恐れることは何もないのです。

続けてマキャモンの作品を読んでゆこうか、
スティーブン・キングをじっくり行こうか、思案中。
年始に買った『魔女は夜ささやく』も未読だし。

ちなみに、マキャモン作品の自己ベストは、
『マイン』です。
それぞれに傷を負った三人の女が繰り広げる、
血染めのロード・ノベル。久々に読んでみようかな。
遠くへ旅しなければならない木曜の子らに会うために。

…革脚絆じしんは日曜の子なのですが。