新潟通信、しょにょ4。

ひたすらに読書。静かな元日。

白山神社に初詣にゆく兄貴にポッポ焼きを注文。
ほかほかでないのが残念だが、美味い。

新潟用語解説…
　ポッポ焼き：新潟の縁日で売られる、黒糖で味付けした焼き菓子。

夕方、家族の年賀状を郵便局へ届ける。
ついでと言ってはチョイ距離があるが、新潟駅へ。
帰りの新幹線、4日の早朝なら指定の空きがある。
午後からD＆Dで遊ぶ予定なので、ゲームに間に合えばいいかと券ゲット。

所感だけつけて、昨日今日と読んだ2冊。

◎『神は沈黙せず』山本弘　角川書店

ご存知と学会会長のトンデモを正面きって料理した近未来小説。
きちんとエンターテインメントに仕上がってます。ただし…

超状現象のリサーチは詳細、主人公の主張に共感もできる。感動もする。
ただし、その主張や発言は、作者山本自身がいままでに、
様々な場所や媒体での発言の繰り返しだ。
南京虐殺や在日コリア差別の取扱いは、
ヒューマニズムに溢れてるようで、その実、
かなり一面的だ。巻末の参考資料で一目瞭然だし。

実は、神の立場ですべてを操りたいのは、作者じゃないのか？
ままならない世界を思うように再デザインしたい誘惑。
統一コリアとの戦争へなだれ込むくだりに、薄ら寒いものを感じないか。

同テーマなら瀬名秀明『Brain vally』のほうが好み。
作中にマキャモンの小説が小道具で出てきた。
やっぱり皆、好きなのねぇ。

◎『半落ち』横山秀夫　講談社

もうじき映画も公開されるケド、
役者のイメージがついてしまう前に読んでおきたかった。

一気読み。それでも、ちょい白けた読後感。
複線の張りかたがもったいない気がする。
判りやす過ぎたり、唐突だったり。
ストーリーを整理するだろう、映画版が観たくなった。

この書き方じゃ、参考にならないかしら？
日々、精進です…