「…僕は君の内臓全般が好きだなァ」


新潮新書『被差別の食卓』(上原善広・著、’05/6)読了。

この違和感は何だろう。

自身被差別部落の出身者である著者の、世界各地の被差別民の"ソウル・フード"をめぐる旅。黒人奴隷、ロマ、ネパールの不可触民。
戦時下のイラクにまで足を伸ばす行動力には敬服するし、あれこれそれと紹介される食の数々も興味深い。だがしかし、なのです。
我も日本の被差別者なりと相手の懐に飛び込む取材手法に難はないか。

イラクのロマの少年にタカられて怒るくだり、ネパールの村に牛肉を持ち込み調理してもらうくだり。本人はこれが触れあい、連帯よとの気持ちやも知れないが、自ら序章で差別を受けたとの自覚のなさを吐露している。他国の被差別者からしてみれば、著者自身が遥か彼方の異国から来た豊かな旅人でしかない。

日本における差別の構造は、西と東で同質なものではない。著者の一族が置かれた状況が日本の総てに当てはまるワケではない。勿論、今この現代でも不等な、あまりに不毛な差別を受けている方々もいるだろう。だが一方で、いま大阪や京都で暴かれつつある卑劣な逆差別の構造もまた、ある。陽は暮れて途は未だ遠い。
著者の、世界の被差別者との同胞意識の根本は、力強いものとは思えないのだ。他人の家に土足で上がりこむ。この印象こそ、違和感のもとだ。

それはそれとして、本書で紹介される食のあれやこれやよ。どうしょうもない食いしん坊の僕の食指はもう大回転よ。フェジョアータ、なまず、チトリングス。熱すぎなくらいに揚げたフライドチキン(そう、これもまたルーツは被差別者の食卓だって!)。ハリネズミやザリガニはちと御遠慮させていただきますが、この健啖家をところどころで魅了したというならば、この本の価格は妥当です。興味をもたれたならどうぞ御一読あれ。今度大阪に行った時は、あぶらかすのうどんを腹一杯食べよう。

はじめて『橋のない川』を読んだ時の怒りと涙を僕は憶えている。不平等への怒り、運命を背負わされた人々への涙。今はどうか。無垢な激怒を忘れてはいないが、そう単純ではない世界のカラクリを垣間見てしまった。時は流れて、僕の根っこはあっちこっちとよじれてしまったけれども、まだ憶えていることがある。それだけは確かだ。
凄まじい情報戦が、極東を舞台に繰り広げられている。ここまで日本が攻勢に出るのは、ほぼ半世紀ぶりなのではないか。

こういう時は、したり顔で間抜けを晒すよりは流れを見ていたい。官も民も北も南も、どいつもこいつもひっくるめての、きっと、後年語り継がれるコトになる、凄まじく恐るべし情報戦だ。

日経の隠し玉についても、だから今は語るまい。同日の産経一面が日経社員のインサイダー取引についてってのは、まぁ邪推はするまい。底の知れない陰謀論の世界に囚われるのはゴメンだからなぁ。

芸能ネタ。油谷さんのやっちまったコトはまぁ、仕方あるめェ。今、書いておくとすれば、『欽ちゃんってやっぱり怖いな…』の一言。
昔から、思ってた。TVの世界の最先端で生きてきた人って、他人を切るのも簡単なンだな。野球チームだって、選手として夢を繋いでいる人、町おこしに何とか繋げたい人、多くの人々の想いがある筈なのに。会見で感情が先走っちゃってつい言っちゃったなンて意見もあるようだけど、ようはエゴイストさ。そうゆう世界の住人。おっかねェよ。

同様のコトを書いておくと、コメンテーターとしてあらゆる局に顔を出してるテリー伊藤氏。彼の言うコトも所詮TV屋の言うコトだよ。奇をてらった、面白いか面白くないかだけが思考の中心。丘の上の狂人はたまに真理を口にするやもしれないケドさ、それまで付き合ってらんないよ。

久々にTVなンかあれこれ見ると、文句しか出ないなぁ。俺、溜まってるのか?

Shooting Stars

2006年7月8日
秋田の子殺しは週刊誌上で大手メディアが報じるコトのできない売春ネタの暴露合戦。あちらこちらで親殺し、家族殺し。腐乱死体同居の千津子ちゃんの事件はチョイ前だったのに、もう遥か昔のコトのよう。
馬鹿裁判官は幼女凌辱殺人の犯人に相変わらずの無期判決。検察は祖国での犯罪を証明しての立件ができず、ようは初犯でひとり殺した"だけ"なんですって。悪魔が乗り移ってたんだからしょうがないンですよねそうですか。TVカメラの前で堂々と「被告は悪魔がやらせたと…」とのたまう弁護士サン。
鈴香の弁護士二人組といい、山口県光市のあの事件の弁護士といい、妙な思想が憑いていて、殺され損の千年王国でもつくる気なのでしょうか。
人権派が絡むとおよび腰になるマスコミは弁護士の毒を電波にのせてたれ流し。いい加減な警察発表もたれ流し。楽な仕事です。どいつもこいつももうホントにダチュラだよ。
折角の七夕は曇天模様、北から七つの流れ星。世界は悪意に覆われていて、星の光も見えません。
私のような一般人は、普通の生活をごく真っ当に生きるコトしかできませんが、それが一番の抵抗です。あたりまえをあたりまえに生きてゆきたい。
地を照らす灯りが悪意の流れ星の生み出すものしかないのなら、目をつむって歩く。
日銀総裁の利殖だ内規違反だモラルがどうだと言うておりますが、あれですかね、責める議員方、まぁー特に民主党の方々なぞそンなに責めて大丈夫なのですかね?
ほら、議員個人の名義でなくとも、ファミリー企業やら家族の名義やら、村上ファンドに資金は供出してないのかしらん。
こういう時に必ず墓穴掘るのが民主党クオリティなので、老婆心ながら。いい加減学習能力ある…よね?

報道とは呼びたくないニュースバラエティ番組で、シンドラー社から故障の修理に来た整備員ひとりをTVカメラの前で吊るし上げるシーンをば見てしまいました。
確かにシンドラー社にはごっつ腹がたちますが、TVカメラを前にして気持ちの昂った被害者が、ホントは同様に弱い立場だろう整備員を集団で罵る姿は、正直正視にたえるものではありません。弱い者が更に弱い者を叩く。

何の根拠があって「日本チームは強い、勝つ」と言えるのか不思議です。
こないだの冬期五輪、評論家の方々の語るらくメダルの雨嵐になりましたか?なりませんねェ。しかもついこないだ、今年の冬の話です。マスコミも国民も揃いも揃って記憶障害なンでしょうか。
勿論、選手達は死力の限りを尽くしているコトでしょう。戦いの中に身を投じるコトもなく闘技場のタダ見席でヤジ飛ばすだけの観客にならず、戦うオトコたちに勝敗に関係なくエールを送りたいものです。闘う、その行為のみが純粋かも。なンか言ってるコトがトレーズ・クシュリナーダになってきたので今日はもう止めますzapzapzap!!!
まず仕事の話。社長海外出張の5/20(土)〜28(日)を過ぎて今日になっても土日なしのノンストップ状態です。週明け月曜に岩手出張。そのあとも会社の事務をされてる社長の御母堂がお仲間とパリにゆくざますので、まだまだ働きっぱなしの日々が続くことでしょう。溜め込んだ脂肪が核反応してくれるので倒れず稼動し続けられまするがこのままでは炉心溶解しちまうよゥ。

武侠を題材としたゲームに使うため、社長に中国で『武侠っぽい絵柄のトランプ』を買ってくるよう頼んだのですが、これが意に反して北京にも上海にも見当たらなかったようで、彼の買ってきたのは西太后トランプ…
何でも嫌われてるから、ぞんざいに扱うカードにはもってこいの絵柄だとか。それなら前世紀最高悪役の一人マオの絵柄でもイイんじゃなzapzapzap!!!

若い日に訪れた、世界の背骨に横たわる美しい国が揺れ続けている。民主化の嵐、暴動、王族の流血、そして暴君の名を戴く共産ゲリラ。
世界に数え切れない瑕を遺した共産主義の悪夢を、いまだに美しい夢と信じてかの国を蹂躙し続ける者たちがいる。これだけ失敗例しかない実験を、なぜ自分たちなら成功すると思えるのだろうか。
まぁー、資金の出所はわかってるンでしょうが。哀しいが、ネパールの悲鳴はこの国には届かない。
世界の均衡(バランス)が崩れつつある。

人々は
せわしなく動きまわっているが
目的は無く、
その目に映っているものは、
夢か、死か、
どこか別の世界だった。

人間の頭が、変(へん)になっている。

 見えぬものこそ。

災いの源を探る旅に出た
 大賢人ゲドは、
心に闇を持つ少年、
エンラッドの王子
  アレンに出会う。

少年は、
  影に追われていた。

影におびえる
 アレンの前に、
顔に火傷の痕の残る
 少女テルーが現れる。

 見えぬものこそ。

(テルーの台詞)
「いのちを大切にしない奴なんて、だいっ嫌いだ!」

『TALES from EARTHSEA ゲド戦記』

アレン/岡田准一
ゲド/菅原文太
テルー/手嶌葵(新人)
テナー/風吹ジュン
クモ/田中裕子
ウサギ/香川照之
国王/小林薫
王妃/夏川結衣
ハジア売り/内藤剛志
女主人/倍賞美津子


先日の日テレ『もののけ姫』終了後に流された特報より。
さてさて、どンな出来になりますことやら。

仕事&日々のメモ。
5/20(土):朝から千葉某所倉庫内でクレーム処理。
 夕刻、東京国立近代美術館にて藤田嗣治展へ。
 夜は会社で図面&見積りの処理。
 帰宅して録画の『タモリ倶楽部』他を見ながら飲酒。
5/21(日):三社祭。朝から夕刻まで。
 某町会の御神輿と本社神輿の御渡りの参加。
 帰宅後、いつものスナックのママさんと常連Sさんに誘われ
 居酒屋に合流してお酒。
5/22(月):午前は事務所。図面書きにあちこちに電話とetc。
 午後は急な什器発送の準備と、下請けの梱包屋さんでの
 チェックに工場めぐり。午後8時帰社。あとは事務作業。
随分と更新しないで放置状態でした。久々に更新です。

忙しかった、ってのもあるンですが。ほぼノンストップで仕事してたし、出張も今年になってからは秋田・高松・大分・鹿児島etcと、トラック同乗やら飛行機やら、茨城や栃木くらいなら自分の軽(性能は後期製産型ザク並)で行きますし。因に来月あたまに岩手出張です。これは土日が絡むので自由時間がとれ、久々に花巻あたりをぶらつこうかと企んでおります。
GWは家族会議で新潟の実家。幼馴染みの集いは二人が田植えで来ること叶わず。あーぁ。

それより何より更新が止まった理由。実は1月あたまに近所の友人宅が火事に。全焼。たまたま仕事あとのD&Dで友人M氏に車で自宅近くまで送ってもらったトコで、消防車の到着より先に現場に。なりゆきっつーかそンな考える間がないっつーか、飛び込んで親父さんを引っぱりだし、財布をとりに戻っちまった御母堂を煙に巻かれつつ引っぱりだしと、後から考えりゃゾッとする体験でした。
火元は、友人の煙草。言い訳できず。幸いなことに死者はなかったのですが、延焼した先とまだ揉めてます。この日記は僕の友人も見ているので、火事になったコトを知られたくない火元の彼に気を遣い、更新を意識してしなかったってのもあります。

まぁ、もうイイでしょう。この日記は今までどおりに仕事や遊びの記録を週イチ〜ニくらいのペースで、同じハンドルで登録したmixiでは、重複もあるやも知れませんが友人とのやりとりをしていこうかなと。

で、本日は朝から成田でクレ−ム処理の肉体労働でした。下請けさんに頑張ってもらい、何とか午後早いうちに終了。そのまま首都高経由で北の丸へ。国立近代美術館の藤田嗣治展に。明日までだったのでギリギリセーフかな。しっかし土曜ってのは日が悪く、カルチャーな方々がいっぱいで行列30分ほど。全部の絵をじっくり見る状況ではないので、宗教絵画のみターゲットにしてじっくりと。
明日は朝から三社祭で、御神輿担いで汗かいて酒のんでひねもす過ごす予定です。いよいよの夏ですよ。

久々の更新です。

2006年2月6日
年の瀬からこちら、あれこれとあってなかなか日記の更新ができてません。
友人からmixiも紹介されてはいるのですが、そちらもまだ登録できず。いやはや。

本は今、塩野七生さんの『レパントの海戦』にとりかかったトコです。コンスタンティノープル、ロードスと続く三部作のラスト。あとはナルニアの『ライオンと魔女』原語版を買って、ちびっとずつながら読解中。

コミックは、『ユーベルブラット』0〜2巻に、コミック版『荒野に獣、慟哭す』1〜3巻が年末年始の拾い物です。アニメ絵かと敬遠していたらば触れて吃驚の骨太ダーク・ファンタジーに、夢枕獏氏の原作とはトーンは違えど、それがイイ、傑作の予感のする漫画版。
星野之宣氏の短編集で、『2001夜物語』の後日談が読めたのも嬉しい。深宇宙へひとり旅立った"カーク"(コンピューターね)のその後です。

PS2は『グラディエーター:ロード・トゥ・フリーダム リミックス』を剣+小盾、剣+大盾の戦闘スタイルで二周ずつ遊んで、もう限界。アタリのゴジラゲームをちまちま遊んで、次は『サイレン』(廉価版ね)を遊ぼうかというところ。新作の中では『ルール・オブ・ローズ』が気になります。

趣味の非電源ゲームは、相変わらず月に2回ほどのD&D3eを。あとは、ミニチュア・ゲームの『ウォーハンマー40,000』の入門キットを遂に買うてしまいました。ルールにとりかかるよりまず、膨大な数のミニチュアを組み立てて色を塗って仕上げねば。

あとは模型、タカラの半完成品、連斬模型の『大和』にとりかかる前に練習と、三分割の『阿賀野』をチマチマいじってます。ちなみに『大和』は七分割。本体に露骨に浮いてるパーティングラインやら塗装のミスなぞ削り、塗り直しの作業中。

これだけ書くと遊びっぱなしのオタのようですが、実は全然できてないのよねェ。やっぱり仕事が第一義。

今週のひと山を越えてから、週末にでもまとめて更新できりゃあなぁ。

1/1の日記です。

2006年1月1日
皆様あけましておめでとうございます。
年末はドタバタした挙句に、逃げるように新潟の実家に帰ってきました。

本日は映画『キング・コング』を市内某所で鑑賞。吹き替え版。非常に満足であります。素晴らしい。ただ長い…上映中にトイレに立つ人の多いコト。

抜けてる日記を早いトコ更新したいなぁ。ではでは泥酔の新潟からでした。
あれこれドタバタしてて、更新が滞っておりました。抜けてる12月前半分はそのうち更新いたします。

仕事。社長がゴルフなのでひとり、週末のイベントの什器準備やら年始にスタートの大仕事やら、振り回されて一日終了。明日もどーなるコトやら。

タカラの連斬模型シリーズ、1/700の大和。仕事の合間に塗料購入目的で寄った模型店でセット販売してて、流石に全21種のコンプリートには手が出なかったが、捷一号作戦時のセットを購入。まぁーどうせ全部は飾れないし、ちょうどイイかな。

11/30の日記です。

2005年11月30日
相変わらず大物の梱包立会いで一日。途中抜け出して倉庫の状況確認など。帰社後は来月のデパート納品の図面チェックやら手配やら。

帰宅して、これまた相変わらずの『グラディエイター RtF:R』ニ周目プレイ。難度はややアップしているものの、一周目から武器防具、技能やら引き継いでるのでそこそこサクサク進む。
仕事、埼玉某所の梱包屋さんにて、什器の梱包指示。明日いっぱい。途中ちょいちょい抜け出して試作や製作途中の品のチェックなぞ。

夜はいつものD&D3e、市販シナリオのキャンペーン。
異世界アビスの深奥にて、デーモン・プリンスをむこうにまわしての戦闘。サプリメント『不浄なる邪悪の書』に掲載されてる敵なのですが、これでデーモン・プリンスの中では最弱のランクって…てなぐらいの強敵。筋肉バカ。マスターによる描写も脳味噌梅干大の悪魔。こりゃまいった。爆笑しつつ偏差値低い対応のパーティだが、戦闘そのものはシビアで、何とかの勝利。
自分のPCはまたまた頑健セーヴで1の目を出してしまい、ウィザードのタイム・ストップの呪文に助けられる始末。イカン、イカンなぁ。
物語は次回からいよいよの『迷える魂を喰らう者』本編か?
マスターは「エピック・レベル(21レベル超)まで到達しますよ」と恐ろしいコトを言う。このキャンペーン、20レベルまでじゃなかったっけ?
午前はデスクワーク。あとデータが一杯いっぱいになってきたMacの整理整頓。午後は部材探しにホームセンターめぐりと、お客様からの支給物を引き取るために市川へ。帰社は当然暗ぁくなってから。

帰宅後、PS2『グラディエイター ロード トゥ フリーダム リミックス』クリア。前回プレイの時は、訓練によるパラメータの上昇や、実戦で剣闘士のランクをあげるってコトが大事なのだと気付かずに安易に(ゲーム内の)時間を過ごしてしまったために、激弱のままでラスボスに対峙せざるを得ず、結局クリアを諦めてしまったのだが。しっかりキャラを成長させ、実戦を重ねプレイヤー自身の操作能力を上昇させれば、反射神経の落ちつつある我らオッサン世代でもクリアは無理な話じゃありませんぞ。
データ引き継ぎのできる2周目は、じっくりじっくり遊んでゆきましょうかねェ。名前や出身地も引き継がれるので、最初のプレイの際にしっかり考えましょう。
また、1回クリアしたデータなら、新規プレイの際の出身地に、ローマやギリシャが選択できるようになります。職業も、元兵士だの貴族だのと。キャラのグラフィックはこの時の選択で、ゲームに登場したキャラのものにもできます。コンモドゥスだの7人の上級剣闘士だの。ま、いずれにせよプレイはイチからなンだけどね。
折角メモったプレイのレポートは、正月休みにでもアップしましょうかねェ…

11/27の日記です。

2005年11月27日
遅く起きて、近所の友人H氏宅にていつものスナックの常連さんにママさんにと集まって焼肉パーティ。明るいウチから泥酔。
途中休憩を入れて一同H氏の働くスナックへ。飲み飲み唄い、フラフラ帰宅。唄ったのはシミケン『失恋レストラン』、あとは『ブランデーグラス』。懐メロ・演歌のみでまるで秘密結社イエスタディ・ワンスモア(fromクレしん)の集会のよう。
遅く起きて、昼に出社してチョイとお仕事。

購入DVDにて未見のゾンビ映画鑑賞。

『ショーン・オブ・ザ・デッド』
("SHAUN OF THE DEAD"、2004、英)

コメディともホラーとも、感動作とも言える、精神のツイスト具合が何ともメリケェーンとは違いを感じる英国産最大級ロメロ・リスペクトなゾンビ映画。かの国のSFマインドよ侮りがたし。
ロメロ・ゾンビの事件進行中、その頃イギリスの郊外では…ってなお話。BGMでも頻繁にオリジナル『ゾンビ』のスコアがかかる。ロメロのオリジナルなファンも満足な逸品です。いいゾンビ汁が補給できました。
エンディングの選曲は爆笑モノです。あと、主人公のショーンは『ランド・オブ・ザ・デッド』にゾンビ役でカメオ出演してるそうで、これは年末発売のDVDで確認するかな。
年末にはあと『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』の豪華ボックスも発売されるから、ゾンビストには嬉しい年の瀬です。

あとはイーストウッドの『ペイルライダー』廉価版DVDを購入。しっかし¥680-ってないよ。買えるのは嬉しいケド、この値段の設定ってないンじゃないか。アイロニーでアンビバレンツな思いなのよ。

あとは延々PS2『グラディエイター ロード トゥ フリーダム リミックス』にハマる。日曜明け方まで。自らを買い戻して解放奴隷となり、七人の上級剣闘士を倒して最上級剣闘士となり、いよいよラスボス戦です。前回とは違い、今度はキチンと戦えるまでにキャラもプレイヤーも成長しとるでよぅ。

11/25の日記です。

2005年11月25日
仕事は、大口の品の対応で一日。塗装に、部材のチェックをして、クライアントさんが来て色々チェックしてもらい、終了。

夜は新宿へ。教員としてままならぬ毎日にヒィヒィ言ってる友人と飲む。こちらは優しくないカウンセラーなので申し訳なし。

終電前には帰ったものの、いつものスナックにお呼ばれされていぃーいあんばいに泥酔した週末の夜。

11/24の日記です。

2005年11月24日
仕事のみ。墨田路地奥の工場から埼玉の梱包屋さんへ。パンクしてる梱包屋さんにお願いした週末の作業を別の梱包屋さんにバタバタしつつ移す。あとは単発の品のチェックに塗装、納品と。

11/23の日記です。

2005年11月23日
前夜、帰りにいつものスナックで結構な飲酒。で、遅い朝の休日でした。
これがまたダメな休日で、ひねもすPS2『グラディエイター ロード トゥ フリーダム リミックス』を遊んでましたです。6人目の上級剣闘士セクストゥスつえェ〜っ。やられっぱなしでリセット→再びロード→ボコボコにやられてまたリセットをしばらく繰り返す。おかげでより一層ゲームに慣れました。
 ああ あの手を合わせる錬成のポーズ…
 何かに似ていると思ったら………

 まるで神への祈りじゃないか

  シン国皇帝第十二子リン、
   グラトニーの体内からの脱出に際して

仕事、葛飾の木工屋さん依頼の単品であちらこちら。あとは飯田橋のお客さんのトコにサンプル持ってって打ち合わせあれこれ。週末梱包の大量ロットの品についても下請けさんと打ち合わせを。

コミックス2冊購入。

◎『鋼の錬金術師 12』初回限定特装版(4コマ小冊子付)
 荒川弘・著、ガンガンコミックス

今年の9月号から、この漫画のためだけに少年ガンガンを買ってます。この12巻でよーやく連載に追いついた。
どうしようもなく暗くしかならない話を、登場人物たちの個性でかろうじて陽性の物語に転化しています。この先には激烈な悲劇が待っているやも知れず、いち読者としてハラハラしつつ追っかけてゆく次第。
この巻は珍しいコトに死者ゼロ。4コマ付録は、まぁ楽しめます。

◎『ヒストリエ 3』
 岩明均・著、講談社・アフタヌーンKC

待ってましたの第3巻。これはアフタヌーンを買ってないので、連載にまだまだ追いつけてません。でも『ヴィンランド・サガ』もアフタヌーンで始まってしまうので、今後はどうしても購入せざるを得ない…
主人公エウメネスは奴隷として売られ、彼自身の東征、オデュッセイアがいよいよ始まる。
この作者の手になると、過剰な残酷描写と脱力した笑いは融合し、読者を選びかねない世界を展開しますなぁ。こういうのって、好みなのですよ。
残酷さと笑い、恐怖に喜劇って、境界線が実は曖昧だって思うのです。楳図かずおさんの漫画も大好き。フィクションだからこそ、平穏な感情とは極北にある世界を味わえる作品は非常によろしい。
あ、『ヒストリエ』自体は大河歴史ドラマっす。非常によろしい。
仕事、今週末の大量ロットの品の件であちらこちら大騒ぎ。梱包屋さんの手が空くのを夕方まで待って、梱包作業、指示にチェック。

夜は新宿花園神社、酉の市。友人女性と待ち合わせてお参りして、駅近くの国籍不明居酒屋で一杯。彼女に教えてもらった熊本の焼酎、鳥飼ってのが非常に美味。何ツーか、味は日本酒チックなのですよ。
今年観た映画のベスト・ワーストなぞ何か話しながら11時ごろまで。ベストワンは共通して『ミリオン・ダラー・ベイビー』(ホントは『シン・シティ』って言いたかったケドなッ)。文句なし。ただし、クリスチャンとは感動のツボが違うのだろう。
ワースト、彼女は文句無しで『宇宙戦争』(当方未見)。ダコタ・ファニング嬢の叫びしか印象に残ってないそうな。こちらは『亡国のイージス』に『ハウルの動く城』。邦画にはもう期待したくないのです。が、『三丁目の夕日』は気にかかる。観てみたい。

向島出身、映画の舞台となる昭和33年には女学生だった当社社長の御母堂は、番宣映像なぞ見た上で、「いくら何でもあンなに貧乏っ臭くはなかったわよ!」と言う。社長の叔父、御母堂の義理の弟さんは映画を観て、確かに良かったと言うそうな。御母堂が先の疑問をぶつけた所、「あンなド貧乏一家もいたンだろうよッ!イイ映画だったンだからイイじゃねえか」とこれまた下町出身らしい明確なお言葉。

確かに、昭和33年といえば、ゴジラが米国産大猿と戦いラドンは福岡に来週し、高校生のアカギは百万単位のアツいバトルを繰り広げていた頃。フィクションが曖昧な郷愁に感動のイロをつけられて、過去が書き換えられてゆく。共産党を中心とした暗闘の歴史、ゲバ棒テロルの年代記も、"あの頃ァ良かった"ってな一言で、なかったコトになってゆく。今ではテロルは海のむこうの話のようだが、この国だって四半世紀前にゃ爆弾テロにハイジャックにと、己が政治信条のために一般市民の血を流した過去がある。
語られなくなった歴史は、なかったコトになるのだ。そして真実の皮をかむったフィクションが、あったコトとして重ね塗りされてゆく。
道は、一本きりしかない。豊かになるために必死こいて頑張ってきた結果、幸せになった筈じゃないのか。いくら辛い辛いって言ったって、世界の大多数の国の人間に比べりゃ今の日本に生きてる人間は王侯貴族の暮らしだよ。辛かった過去の何がイイのか。道は、一本きりしかない。今更裸電球の暮らしに戻れるワケもない。
できるなら、残酷でも真実が知りたい。だから、色んな意味で『三丁目の夕日』、映画そのものよりヒットする背景のほうが気にかかる。

1 2 3 4 5 6 7 >

 

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

まだテーマがありません

最新のコメント

日記内を検索